不確実性のマネジメント 新薬創出のR&Dの「解」



不確実性のマネジメント 新薬創出のR&Dの「解」
不確実性のマネジメント 新薬創出のR&Dの「解」

商品カテゴリ:医学,薬学,医療,看護,介護
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一石を投じた功績は大きい

製薬業界のR&Dマネジメントに関する分析を報告した書籍は過去にないとのこという。
その点からすれば、この作品の未開の地に一石を投じた意義は大きいと思います。

ただ、この業界にいるものとしては、それほど新鮮さを感じられる内容は少なかったのですが、ぼんやり把握していたことをこの作品を読むことで体系的に整理することができたというのが個人的な感想です。

今回は、「日本で成功するには」という観点での提言が目立っていましたが、今後は「世界のメガファーマという強烈な競合に対して国内企業が如何にグローバル化を進めていくべきなのか」についての解を提示してもらいたいと感じました。

筆者はまだ30代のようなので、今後の研究成果に期待したいと思います。
わかりやすい

結論は次の通り。

「大きく網を張って、
タイミングよく一気に絞り込む。」
業界では、実験から量産までの経験を
一貫して積み重ねている武田が、
そいつをうまくやっている。
この結論なら、営業にも人事にも、
すべての職能部門に共通する。

ゴミ箱モデルを援用しつつも、結局は、
「ねばり強く地道に試行錯誤を重ねることが
成功への王道である。よって、
安易なM&Aは危険。」という主張。

新製品開発ないし製品革新に関する
第4章のサーベイ的な説明は便利。


アナリストでもここまで分析していない

居酒屋での出会いがなかったら、メバロチンもアリセプトも生まれなかった。

過去10年新製品が出なくても倒産しない製薬企業。他の業界では考えられ
ないかもしれない。また、メバロチンやアリセプトのように一発当てれば、
企業を一瞬にして世界的な企業に躍進することができる。

この不確実性のビジネスにマネジメントは必要なのか?
本書の答えはYESである。特に、第三章の
「医薬品開発における競争優位の源泉は何か?」は非常に読み応えがある。

また、随所にちりばめられている“比喩表現”が、難しい内容を読む進める上での
リード役になってくれる。




日経BP社
創薬物語―貧乏力
ビッグ・ファーマ―製薬会社の真実
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新薬誕生―100万分の1に挑む科学者たち




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